杵屋正次郎(初代)(読み)きねや・しょうじろう

朝日日本歴史人物事典 「杵屋正次郎(初代)」の解説

杵屋正次郎(初代)

没年:享和3.11.3(1803.12.16)
生年:生年不詳
江戸中期,長唄三味線方。江戸浅草奥山で独楽回し伴奏三味線を弾いていたのを見いだされ,2代目杵屋六三郎の門に入ったという。安永~寛政(1772~1801)ごろを代表する三味線弾きで,作曲も「仲蔵狂乱」「高砂丹前」など数多く伝えられる。<参考文献>町田嘉章『杵屋正次郎代々

(長葉子)

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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「杵屋正次郎(初代)」の解説

杵屋正次郎(初代) きねや-しょうじろう

?-1803 江戸時代中期-後期の長唄三味線方。
2代杵屋六三郎の門弟。江戸浅草奥山で独楽(こま)回しの三味線をひいていたのをみいだされたという。安永4年立三味線。享和3年11月3日死去。作品に「木賊刈(とくさかり)」「羽根の禿(かむろ)」など。

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