無量光(読み)ムリョウコウ

デジタル大辞泉 「無量光」の意味・読み・例文・類語

むりょう‐こう〔ムリヤウクワウ〕【無量光】

《〈梵〉amitābhaの訳》
阿弥陀仏の発する十二光の一。永久に無限の恵みをもたらす光明。無量無辺光。
無量光仏」の略。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「無量光」の意味・読み・例文・類語

むりょう‐こう ムリャウクヮウ【無量光】

〘名〙 (amitābha の訳語) 仏語。十二光の一つ阿彌陀仏の光明が与えるめぐみの、過去・現在・未来にわたって限りがないことをたたえたもの。また、無量光仏のこと。
※二十五絃(1905)〈薄田泣菫金剛山の歌「人よ、かなたに、新代の、不壊の輝き、━無量光(ムリャウクヮウ)、玉の顔ばせ現はれぬ」 〔讚阿彌陀仏偈〕

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世界大百科事典(旧版)内の無量光の言及

【阿弥陀】より

…四十八の誓願のうち第十八願は阿弥陀仏を念ずれば極楽往生できるというもので,後世の中国,日本では称名念仏の根拠とされた。この仏はサンスクリット文献ではAmitābha(無量光),Amitāyus(無量寿)として現れるが,阿弥陀はおそらくこの前半部amita(無限)の方言であろう(他にも説がある)。阿弥陀仏は大乗仏教の仏としてクシャーナ時代の初期(1~2世紀)に登場したらしいが,その起源に関してイラン思想の影響がいわれている。…

※「無量光」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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