犬子(読み)エノコロ

デジタル大辞泉 「犬子」の意味・読み・例文・類語

えのこ‐ろ〔ゑのこ‐〕【犬子/犬児/×狗】

えのこ」に同じ。
「折ふし―一ぴき来るをとらへて抱き」〈咄・きのふはけふ・下〉

え‐の‐こ〔ゑ‐〕【犬子/児/×狗】

子犬。えのころ
白い―の走り出でたるをとらんとて」〈平家一二

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「犬子」の意味・読み・例文・類語

いん‐の‐こ【犬子】

〘名〙 (「いぬ(犬)の子(こ)」の変化した語)
小犬
犬張子(いぬはりこ)異称
子供が夢におそわれて、おびえたりするとき、それを眠らせるために唱えるまじない。また、そのことば。
※俳諧・崑山集(1651)二「入逢に犬の子をせよ花のかほ〈白岩〉」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

普及版 字通 「犬子」の読み・字形・画数・意味

【犬子】けんし

犬の子。子ども愛称に用いる。〔史記、司馬相如伝〕少時好んで書を讀み、劍を學ぶ。故に其の親、之れに名づけて犬子と曰ふ。

字通「犬」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報