真間(読み)ママ

デジタル大辞泉 「真間」の意味・読み・例文・類語

まま【真間】

千葉県市川市の地名江戸川に注ぐ真間川沿いにあり、真間の手児奈てこな伝説地。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「真間」の意味・読み・例文・類語

まま【真間】

千葉県市川市の地名。手児(てこな)の伝説の地。
万葉(8C後)一四・三三四九「葛飾の麻万(ママ)浦廻を漕ぐ船の船人騒く波立つらしも」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「真間」の意味・わかりやすい解説

真間
まま

千葉県北西部、市川市(いちかわし)の一地区。真間川沿いに位置し、『万葉集』にも歌われている真間の手古奈(てこな)にゆかりのある地。737年(天平9)真間山に僧行基(ぎょうき)が、大ぜいの男の求婚に耐えかねて入水(じゅすい)したという手古奈の故事を聞き、霊を慰めるため弘法寺(ぐほうじ)を開創した。1501年(文亀1)には弘法寺の日与上人(にちよしょうにん)が手古奈霊堂を建立し、今日では安産、子育ての寺として信仰を集めている。近くに手古奈が水をくんだという真間の井戸や真間の継橋(つぎはし)などがある。真間川沿岸はみごとなサクラ並木が続いているが、1981年(昭和56)の台風24号によって大きな被害を受け、河川改修工事の際一部が伐採された。

[山村順次]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android