納言(読み)ナゴン

デジタル大辞泉 「納言」の意味・読み・例文・類語

な‐ごん【納言】

大納言中納言少納言総称。ものもうすつかさ。のうごん。

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精選版 日本国語大辞典 「納言」の意味・読み・例文・類語

な‐ごん【納言】

〘名〙
① 大納言・中納言・少納言の総称。ものもうすつかさ。のうごん。
令義解(833)職員「大納言。〈謂。納言。王者喉舌之官也。言納下言於上。宣上言於下也〉」
② 明治四年(一八七一)七月二九日太政官に置かれ、太政大臣欠席の時にその事務を代行する役職。同年八月一〇日廃止された。
※第三八五‐明治四年(1871)七月二九日(法令全書)「太政大臣 相当正二位 納言 同従二位」

ものもうす‐つかさ ものまうす‥【納言】

〘名〙 (古くは「ものまをすつかさ」) 令制で、太政官に属する行政官の称。なごん。
書紀(720)天武九年七月(北野本南北朝期訓)「納言(モノ申ツカサ)兼(かねて)宮内卿(みやのうちのかみ)五位(いつつのくらゐ)舎人王(とねりのおほきみ)

のう‐ごん ナフ‥【納言】

〘名〙 =なごん(納言)①〔色葉字類抄(1177‐81)〕

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世界大百科事典(旧版)内の納言の言及

【少納言】より

…日本古代律令制の官職の一つ。もと,7世紀後半の天武朝に設置された太政官は,納言(ものもうすつかさ)という単一の官職で構成された官司であったと推定される。この納言は天皇に近侍して,天皇の命令を臣下に宣し,臣下の意見を天皇に奏することを任とした。…

※「納言」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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