自由回転(読み)じゆうかいてん(英語表記)free rotation

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「自由回転」の意味・わかりやすい解説

自由回転
じゆうかいてん
free rotation

重心を支えた独楽 (こま) の回転や重力場内に投射された物体の重心のまわりの回転のように,トルク (→力のモーメント ) が働かないときの回転をいう。角運動量は大きさも方向一定であって,この方向を不変軸という。3つの慣性主軸のまわりの回転のうち,最大および最小慣性モーメントをもつ主軸のまわりの回転は安定であって,回転軸が少しずれてもその付近からはずれないが,中間の慣性モーメントをもつ主軸のまわりの回転は回転軸が少しずれると大きく離れようとして不安定である。前者の2つの主軸を安定な回転軸,後者の主軸を不安定な回転軸という。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

化学辞典 第2版 「自由回転」の解説

自由回転
ジユウカイテン
free rotation

[別用語参照]束縛回転

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android