莢蒾(読み)ガマズミ

デジタル大辞泉 「莢蒾」の意味・読み・例文・類語

がま‐ずみ【莢蒾】

レンプクソウ科の落葉低木。山野自生。高さ約2メートル。葉は円形で対生する。初夏白色小花が散房状に集まって咲く。実は赤く熟し、味は酸っぱい。材は堅いので、農具などの柄とされる。庭木とされる。 実=秋》

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「莢蒾」の意味・読み・例文・類語

がま‐ずみ【莢蒾】

〘名〙 スイカズラ科の落葉低木。北海道南部以南の各地、朝鮮・中国の山野に生え、庭木ともする。高さ一~四メートル。若枝、葉には毛を密生する。葉は短柄があって対生し、葉身は長さ三~一五センチメートルの広楕円形先端がとがり、縁に不整の鋸歯(きょし)がある。五月ごろ、新枝の頂に直径一〇センチメートル内外の半球状の花序を出し、花冠の五裂した白色の小花を密に多数つける。果実は長さ約六ミリメートルの楕円形で、秋に甘ずっぱく赤熟し、食用にもなる。材は堅く丈夫なので鎌や鍬(くわ)などの柄とされる。そぞみ。よつずみ。
▼がまずみの実《季・秋》 〔重訂本草綱目啓蒙(1847)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

動植物名よみかた辞典 普及版 「莢蒾」の解説

莢蒾 (ガマズミ)

学名Viburum dilatatum
植物。スイカズラ科の落葉低木,薬用植物

出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android