藤原領子(読み)ふじわらの りょうし

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「藤原領子」の解説

藤原領子 ふじわらの-りょうし

?-? 平安時代後期の女官
藤原顕時(あきとき)の娘。母は平忠盛(ただもり)の娘。平時忠後妻建春門院,建礼門院女房としてつかえ,治承(じしょう)2年(1178)安徳天皇乳母となる。典侍,従三位。洞院局,帥(そちの)典侍などとよばれる。平氏都落ちに同行し,壇ノ浦で捕らえられた。名は「むねこ」ともよむ。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

朝日日本歴史人物事典 「藤原領子」の解説

藤原領子

生年生没年不詳
平安後期,安徳天皇の乳母。藤原顕時と平忠盛の娘の子。「むねこ」とも。夫は権中納言平時忠。時家の母。乳母,典侍,従三位。洞院局,帥佐局と呼ばれた。建春門院の女房から天皇の乳母となったが,文治1(1185)年,壇の浦で捕らわれ入京。夫,子の配流にあいながらも,源頼朝に訴えて所領を守った。<参考文献>『山槐記』『建寿御前日記』『吾妻鏡

(楢原潤子)

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報