言葉の花(読み)コトバノハナ

デジタル大辞泉 「言葉の花」の意味・読み・例文・類語

ことば‐の‐はな【言葉の花】

美しい言葉。華やかに飾った言葉。
「なほざりの―のあらましを待つとせし間に春も暮れぬる」〈風雅・雑上〉
和歌
「家々のもてあそびものとして、―残れる木のもともかたく」〈新古今仮名序

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「言葉の花」の意味・読み・例文・類語

ことば【言葉】 の 花(はな)

① 美しい表現ことば。美麗なことば。巧みな表現。美辞麗句詞華
※続千載(1320)釈教・九九〇「散り残る法の林の梢(こずゑ)には言葉の花の色ぞすくなき〈澄俊〉」
真心のこもったことば。誠実なことば。または、あいそのよいことば。
※浄瑠璃・本領曾我(1706頃)一「呑みこみましたと朝顔の詞の花ぞ色深き」
詩歌、特に和歌をいう。言の葉の花。
※久安百首(1153)雑下「世にうみすぐる われなれば つたのほそ江の つたなくて こと葉の花も にほひなく〈藤原隆季〉」

ことのは【言葉】 の 花(はな)

※粟田口猿楽記(1505)「何とさてかはしもせまし、ことのはの花も思ひの色し見えねば」

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