諫早[市](読み)いさはや

百科事典マイペディア 「諫早[市]」の意味・わかりやすい解説

諫早[市]【いさはや】

長崎県南部,長崎・島原両半島の基部にある市。1940年市制。干拓地を含む諫早平野が広がり,米,ジャガイモ,タマネギ,ニンジン,ミカンを多産畜産も盛んな農業地域を形成。ノリ養殖も行われる。本明川デルタ上の中心市街は諫早氏の城下町として発達。長崎本線,長崎自動車道が通じ,大村線,島原鉄道が分岐する交通要地。西部の丘陵地に中核工業団地が造成され先端技術企業が進出するなど,近年は工業出荷額が急速に伸展。西諫早ニュータウンなど住宅開発も進む。雲仙観光の基地。ツツジで有名な諫早公園,眼鏡橋,総合農林試験場,農業経営大学校がある。諫早湾干拓事業で,1997年4月農水省が諫早湾奥部を潮受け堤防(全長約7km)で完全に締め切る工事が実施され,ノリ養殖業などに被害が出ている。2005年3月西彼杵郡多良見町,北高来郡森山町,飯盛町,高来町,小長井町を編入。341.79km2。14万752人(2010)。
→関連項目伊佐早荘

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android