金剛巌(2世)(読み)こんごういわお[にせい]

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「金剛巌(2世)」の意味・わかりやすい解説

金剛巌(2世)
こんごういわお[にせい]

[生]1924.12.23. 京都,京都
[没]1998.8.1. 京都,京都
金剛流シテ方の能楽師。金剛流 2世宗家。本名滋夫。初世金剛巌の三男。父に師事。1931年『国栖(くず)』の子方で初舞台。1938年『舎利』で初シテ。1947年『道成寺』,1964年『卒都婆小町』,1984年『姨捨』を初演。稀曲『泰山府君』『落葉』『彭祖』,番外曲『碁』『鈿女(うずめ)』などを復曲上演。『雪』のシテで 1954年度芸術祭賞奨励賞。1991年紫綬褒章。1995年日本芸術院賞。金剛会を主宰。異流の金春流宗家,金春信高と協力して二人会を定期的に催した。金剛能楽堂財団理事長。長男は 3世宗家の金剛永謹(こんごうひさのり)。(→

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