精選版 日本国語大辞典 「食初」の意味・読み・例文・類語
くい‐ぞめ くひ‥【食初】
〘名〙
① はじめて食べること。
※虎明本狂言・首引(室町末‐近世初)「なんぢがくひぞめにさせう程にいで候へ」
② 生後一二〇日目の小児に、食事を作って食べさせる祝いの儀式。小さな椀(わん)に、三〇センチメートル以上の箸で、実際には食べさせるまねだけをし、神棚や祖先の霊にその旨を報告し礼拝する。初めは一〇〇日目(大阪は今も一〇〇日目)に行なったが、食い延ばすという意味から、一二〇日目にするようになった。はしぞめ。はしたて。
※教言卿記‐応永一三年(1406)一一月二五日「北畠黄門小生食初とて禁裏供御申出」
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