香盤(読み)コウバン

デジタル大辞泉 「香盤」の意味・読み・例文・類語

こう‐ばん〔カウ‐〕【香盤】

香炉こうろ」に同じ。
演劇で、出演する俳優の名と配役とを出し物の各場面ごとに書いた表。
劇場観客席の座席表。図板ずいた

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「香盤」の意味・読み・例文・類語

こう‐ばん カウ‥【香盤】

〘名〙
※米沢本沙石集(1283)九「香盤(カウバン)の蓋に竹の筒をねぢ入れて」
② 劇場で、出演する俳優の役と名を、その出し物の各場面ごとに書き連ねた表。
縮図(1941)〈徳田秋声裏木戸「香盤(カウバン)の札くらゐは扱ってをり、役者に顔が利いてゐた」
③ 劇場の観客席の座席表。芝居茶屋などのあったころは、観客が入るとその席を扱った茶屋などの名を書きこんだ。

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普及版 字通 「香盤」の読み・字形・画数・意味

【香盤】こうばん

香の盤。

字通「香」の項目を見る

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