アウハディー(その他表記)Auḥadī, Auḥad al-Dīn

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アウハディー」の意味・わかりやすい解説

アウハディー
Auḥadī, Auḥad al-Dīn

[生]1271頃.マラーゲ
[没]1338
ペルシア神秘主義詩人ケルマーンの神秘主義者アブー・ハーミド・アウハド・ウッディーンに師事し,雅号アウハディーを師にちなんでつけ,郷里マラーゲで弟子の指導と詩作に努めた。作品には,神秘主義抒情詩を主体とする『アウハディー詩集』 Dīwān-e Auḥadīのほか叙事詩形による神秘主義詩『恋人たちの倫理』 Manṭiq al-`ushshāqと『ジャム酒杯』 Jām-e Jam (1332) があり,後者は社会,人生問題も取上げられ,代表作になっている。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「アウハディー」の意味・わかりやすい解説

アウハディー
あうはでぃー
Rukn al-Dīn Auadī
(1281ころ―1337)

ペルシアの詩人。西部アゼルバイジャン地方のマラーゲに生まれ、各地を遍歴して神秘主義を修行した。雅号は著名な神秘主義者アウハド・ウッディーンにちなむ。代表作に神秘主義叙情詩を主体とした『アウハディー詩集』のほか、叙事詩に『恋人たちの倫理』と『ジャムの酒杯』があり、前者は神秘主義作品、後者は社会、教育問題を扱い、この点で重要視されている。

[黒柳恒男]

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