ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アガペツス1世」の意味・わかりやすい解説
アガペツス1世
アガペツスいっせい
Agapetus I
[没]536.4.22. コンスタンチノープル
ローマ出身の第57代教皇(在位 535~536)。聖人。貴族出身で,教皇に選出される以前は助祭長(→助祭)を務めていた。東ゴートのテオダハト王から要請を受け,ビザンチン皇帝ユスチニアヌス1世(在位 527~565)のイタリア奪回計画を阻止するためコンスタンチノープルに派遣されたが,徒労に終わった。また,コンスタンチノープルの総大司教アンテミウス1世が,異端とされるキリスト単性説を信奉していたため,退位させ,後継者選挙を管理し,選出されたメナスを叙任した。コンスタンチノープルで客死し,遺体はローマに運ばれて埋葬された。祝日は 4月22日と 9月20日。
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