徒労(読み)とろう

精選版 日本国語大辞典 「徒労」の意味・読み・例文・類語

と‐ろう ‥ラウ【徒労】

〘名〙 (形動) 無駄なことに力を費やすこと。また、骨を折ってしたことが報われないさま。無駄な骨折り
福翁百話(1897)〈福沢諭吉〉一〇〇「恃(たの)む可らざるを恃み、行く可らざるに行き、辛苦煩悶、徒労(トラウ)徒費の愚を演ずること多きに」

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デジタル大辞泉 「徒労」の意味・読み・例文・類語

と‐ろう〔‐ラウ〕【徒労】

むだな骨折り。無益な苦労。「せっかくの努力徒労に帰す」「徒労に終わる」
[類語]無駄骨無駄足無駄駄目台無しふいおじゃん空中分解挫折くたびれもうけおしまいわやパンクぼつ余計余分蛇足だそく不必要不要不用無用無益あだいたずら不毛無駄骨折り骨折り損不経済二度手間無くもがなあらずもがな無にする無になる無に帰する水泡に帰する水の泡

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普及版 字通 「徒労」の読み・字形・画数・意味

【徒労】とろう(らう)

むだ骨折り。〔抱朴子、釈滞〕五千老子に出づと雖も、~但だ此の經を誦するのみにして、を得ざれば、直だ徒勞爲(た)るのみ。

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