アガラス岬(読み)アガラスミサキ(英語表記)Cape Agulhas

デジタル大辞泉 「アガラス岬」の意味・読み・例文・類語

アガラス‐みさき【アガラス岬】

Cape Agulhas》アフリカ大陸最南端の岬。南アフリカ共和国南部、西ケープ州にあり、この沖合インド洋大西洋境界とされる。喜望峰東南東約150キロメートルに位置する。アグラス岬

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改訂新版 世界大百科事典 「アガラス岬」の意味・わかりやすい解説

アガラス[岬]
Cape Agulhas

アフリカ大陸最南端の岬(南緯34°50′,東経20°0′)。南アフリカ共和国に属し,喜望峰の南東約150kmにある。岬名はポルトガル語で針を意味し,岬の先端の鋭い岩礁に由来する。沖合はバンク(堆)で,好漁場となっている。なお,インド洋と大西洋を分けるのに,この岬をもってする考えと,インド洋からのアガラス暖流が岬のさらに西方のフォールス湾に流れこむので,喜望峰のあるケープ半島を境界とする海洋学的見解とがある。
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アガラス岬」の意味・わかりやすい解説

アガラス岬
アガラスみさき
Cape Agulhas

南アフリカ共和国西ケープ州南部の岬。アフリカ大陸最南端の岬で,喜望峰の南東約 160km,南緯 34°52′,東経 20°に位置。名称は「針の岬」を意味し,航海に危険な暗礁の多い岬であることからポルトガル人が命名大西洋インド洋とはこの岬を通る東経 20°の子午線で区分される。1849年,灯台が建設された。沖合いのアガラスバンクは,南アフリカ沿岸で最良のトロール漁場の一つ。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「アガラス岬」の意味・わかりやすい解説

アガラス岬
あがらすみさき
Cape Agulhas

アフリカ大陸最南端の岬。南アフリカ共和国西ケープ州の南西部にある。アグリアス岬、アグラス岬ともいう。鋸歯(きょし)状の岩礁地帯で、ポルトガル語の「針」の意に由来する。沈水した岩礁が沖合い250キロメートルにも及ぶアガラス・バンクとよばれる大陸棚上に存在し、航海の難所として有名で、灯台が設置されている。なお、この岬の近くにボンテボック国立公園がある。

[堀 信行

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