日本大百科全書(ニッポニカ) 「アケボノシュスラン」の意味・わかりやすい解説
アケボノシュスラン
あけぼのしゅすらん / 曙繻子蘭
[学] Goodyera foliosa Benth. var. laevis Finet
ラン科(APG分類:ラン科)の多年草。茎の下部は地表をほふくし、節間は長く、各節より1根を出す。茎の上部は斜上して葉を4~7枚互生する。葉は長楕円(ちょうだえん)形、長さ2~4センチメートル。8~10月、頂生の花序に淡紅色を帯びた白色の花を少数密につける。落葉樹林の林床に生え、沖縄を除く日本各地、朝鮮、中国に分布。和名は花色を明け方の空に例えたもの。変種のツユクサシュスランは花序軸に短毛が多く、九州南部より沖縄にかけて分布する。母種はヒマラヤに分布。
[井上 健 2019年5月21日]