アスベスト被害

共同通信ニュース用語解説 「アスベスト被害」の解説

アスベスト(石綿)被害

石綿極細で繊維状の天然鉱物で、安価で断熱性や耐火性に優れる。建築材料に広く使われたが、粉じんを吸い込むと肺がんや中皮腫の原因になると分かり、規制が進んだ。潜伏期間が数十年に及ぶ場合がある一方、発症後は数年で死亡することが多く「静かな時限爆弾」と呼ばれる。2005年に兵庫県尼崎市のクボタ旧神崎工場の周辺で健康被害が発覚し、06年に石綿健康被害救済法施行された。最高裁は14年、製造・加工工場での被害を巡る「泉南アスベスト訴訟」で国の賠償責任を初めて認めた。

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アスベスト(石綿)被害

石綿は極細繊維からなる天然鉱物。安価で断熱性や耐火性に優れ、建築材料に広く使われたが、粉じんを吸い込むと肺がんの他、胸膜腹膜にある細胞のがん「中皮腫」の原因になることが分かり、規制が進んだ。潜伏期間が数十年に及ぶ一方、発症すると多くは数年で死亡するため「静かな時限爆弾」と呼ばれる。2005年、兵庫県尼崎市のクボタ旧神崎工場の従業員や周辺住民に健康被害が出ていたことが判明。石綿健康被害救済法の施行につながった。

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