アニスアルコール(読み)あにすあるこーるでーたのーと

日本大百科全書(ニッポニカ) 「アニスアルコール」の意味・わかりやすい解説

アニスアルコール(データノート)
あにすあるこーるでーたのーと

アニスアルコール
分子式C8H10O2
分子量138.2
融点25℃
沸点259.1℃
比重1.113(測定温度15℃ 水15℃)

アニスアルコール
あにすあるこーる
anise alcohol

芳香族アルコールの一つ。アニシルアルコール、4-メトキシベンジルアルコール、4-メトキシフェニルメタノールともいう。

 無色の芳香性の物質。タヒチ産のバニラの中に含まれるが、アニスアルデヒド(4-メトキシベンズアルデヒド)の還元によりつくることができる。ライラックリラ香料として重要で、保留剤として、スイートピーミモザヘリオトロープバラなどの人造花精油にも用いられる。

[徳丸克己]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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