アモントンの法則(読み)アモントンノホウソク(その他表記)Amonton's law

法則の辞典 「アモントンの法則」の解説

アモントンの法則【Amonton's law】

常温常圧における気体の熱膨張係数は,気体の種類によらずほとんど同一の値となる.フランスアモントン(G. Amonton,1663-1705)の発見 (1703) になるが,1801年にゲイリュサックがもっと精密な測定を行って,この熱膨張率は(1/273.15),すなわち絶対温度目盛で表した氷点の温度の逆数に等しいことを示したので,現在ではゲイリュサックの法則*(第一法則),またはシャルルの法則*の名で呼ばれることが多い.もっともフランスの文献などでは,「アモントンの法則(loi d'Amonton)」が現在でもよくみられる.

アモントンの法則【Amonton's law】

二つ物体の接触面に働く摩擦力F)はこの面に垂直な垂直抗力 N に比例する.これは,クーロンの摩擦法則*と同じであり,式で表現すると F=μN の形となる.

別の,アモントンの法則*(気体の膨張)と混同しないように注意

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アモントンの法則」の意味・わかりやすい解説

アモントンの法則
アモントンのほうそく

摩擦の法則」のページをご覧ください。

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世界大百科事典(旧版)内のアモントンの法則の言及

【摩擦】より

…(1)摩擦力は接触面に垂直に加えられる力に比例し,物体間の見かけの接触面積とは無関係である,(2)動摩擦力はすべり速度には無関係である,(3)一般に静摩擦力は動摩擦力より大きい。このうち(1)と(2)は,1669年にフランスのアモントンGuillaume Amontons(1663‐1705)が発表し,その後C.クーロンが確認したことから,アモントンの法則またはクーロンの法則と呼ばれている。前述した力学の説明にも(1)を用いたが,これらはもともと潤滑を行っていない面の摩擦について得られた経験則で,つねに厳密に成立するというものではない。…

※「アモントンの法則」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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