ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アルフォンソ12世」の意味・わかりやすい解説
アルフォンソ12世
アルフォンソじゅうにせい
Alfonso XII
[没]1885.11.25. マドリード,エルバルド
スペイン王 (在位 1874~85) 。イサベル2世の子。 1868年の革命で母と亡命,ウィーンやイギリスで教育を受ける。 70年イサベルからスペイン王位継承権を譲られる。 74年 12月 A.マルティネス・カンポス将軍の支持によりスペイン王を宣言,75年1月スペインに帰国した。 76年にはカルリスタ戦争を終結させ,新憲法を制定。政治は保守党の A.カノバス・デル・カスティリョと自由党 P.サガスタの内閣交代制により行われた。 78年にはサンホン協定によりキューバとの間に平和がもたらされた。彼はオーストリア大公カルル・フェルディナントの娘マリア・クリスティナと結婚 (79.11.) ,1男2女を得た。その息子は彼が結核で没してから6ヵ月目に生れ,アルフォンソ 13世となった。アルフォンソ 12世の死は立憲君主制に希望をもちはじめていた人々を落胆させた。
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