ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「クリスティナ」の意味・わかりやすい解説
クリスティナ
Christina
[没]1689.4.19. ローマ
スウェーデン女王 (在位 1632~54) 。グスタフ2世の娘。グスタフのただ1人の嫡子として6歳で女王予定者となり,A.オクセンシェルナの補佐を受けた。 1644年親政,まもなくオクセンシェルナと衝突。三十年戦争の講和条約は自身の責任で処理した。 50年以後再びオクセンシェルナの補佐を受けた。その間父の政策を踏襲するとともに文芸活動に異常な熱意をみせ,R.デカルトらの文人,芸術家,学者をスウェーデンに招いた。 54年カトリックに改宗し,王位を従兄カルル 10世グスタフに譲り,ローマへ移る。社交界で活躍,政治にもしばしば介入した。アルカディア・アカデミーをつくり,芸術界に多くの影響を与えた。「北方のミネルバ」と呼ばれる。
クリスティナ
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