アルー諸島(読み)アルーショトウ(英語表記)Kepulauan Aru

デジタル大辞泉 「アルー諸島」の意味・読み・例文・類語

アルー‐しょとう〔‐シヨタウ〕【アルー諸島】

Kepulauan Aruインドネシア東部、アラフラ海に浮かぶ諸島ニューギニア島オーストラリアの間に位置する。主島タナブサール島をはじめ、トランガン島、コブロール島、コバ島など約90もの島々からなる。真珠とべっこうの産地として知られる。

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改訂新版 世界大百科事典 「アルー諸島」の意味・わかりやすい解説

アルー[諸島]
Kepulauan Aru

インドネシア東部,アラフラ海に浮かぶ小島群。面積約8600km2。住民はパプア系民族を主として約3万。主島タナブッサルをはじめ,トランガン,コブロール,コバ,マイコールなどの島々から成り,大部分石灰岩台地をなす。行政上はマルク州に属し,主都はタナブッサル島の西に接する小島ワマルにあるドボ。しかし風習はかなりマレー的要素を含む。全島密林に覆われるので村落は海岸に立地する。近海のアラフラ海は真珠貝,タイマイの産地として古くから著名で,1880年代からは日本人の真珠貝採取業者の活動も盛んであった。物産集散の中心はドボである。原住民の大部分はまだ自給的農業に従う。
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日本大百科全書(ニッポニカ) 「アルー諸島」の意味・わかりやすい解説

アルー諸島
あるーしょとう
Kepulauan Aru

インドネシア、アラフラ海にある諸島。ニューギニア島西イリアンの南方140キロメートルにあり、主島タナブサール島(旧名ウォカム島)をはじめトランガン島、コブロール島、コバ島、マイコール島などの島々が密集し、島と島の間は水路となっている。面積8600平方キロメートル、人口約2.9万。全島低平で密林に覆われ、主産物は真珠貝とべっこうでともに古くから知られる。中心集落はタナブサール島の西隣のワマル島にあるドボで、海産物集散地となっている。住民はおもにパプア系種族である。

[上野福男]

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