ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アレクサンデル1世」の意味・わかりやすい解説
アレクサンデル1世
アレクサンデルいっせい
Alexander I
[没]115頃/119. ローマ?
第6代教皇(在位 109頃~116)。聖人。教皇エウァリスツス(在位 97頃~107頃)の後継者。在位中のことはほとんど知られておらず,教皇エウセビウス(在位 309/310)の証言だけが残されている。聖水やミサ用ぶどう酒に水を加える典礼を導入したとされ,典礼になんらかの追加を行なったと考えられる。ローマ皇帝トラヤヌス(在位 98~117)もしくはハドリアヌス(在位 117~138)の治世で断頭刑により殉教したという説もあるが,可能性は低い。ノメンターナ街道沿いに埋葬された 3人のローマ人殉教者の一人,アレクサンデルとは別人。看守だったクイリヌスとその娘バルビナは,アレクサンデル1世によって回心したと伝えられる。祝日は 5月3日。
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