20世紀西洋人名事典 「アントナンアルトー」の解説
アントナン アルトー
Antonin Artaud
1896.9.4 - 1948.3.4
フランスの俳優,演出家,詩人。
マルセイユ生まれ。
海運業の旧家に生まれ、5才で脳髄膜炎にかかり、後遺症に苦しみ麻薬を常用、精神病棟での生活を繰り返す。パリでデュランのもとで俳優、舞台装置家として活躍、同時に詩集「空の双六」(1923年)、「神経の秤」(’25年)を発表、リビエールとの「往復書簡」(’24年)では魂の中心的崩壊を訴える。シュルレアリスム運動に参加するが、’27年アルフレッド・ジャリ劇場を創立して「夢劇」、「血の噴射」等を演出、演劇の改革を叫ぶ。評論集に「演劇とその分身」(’38年)がある。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報