20世紀西洋人名事典 「アンドレマッソン」の解説
アンドレ マッソン
André Masson
1896.1.4 - 1987
フランスの画家。
オアーズ県バラニー・シュル・テラン生まれ。
ブリュッセルやパリの美術学校に席をおくが、殆んど独学し、フォーヴィスム風の風景画やキュビスム的作品を制作する。1925年シュールレアリスムの運動に参加し、ブレークやニーチェの影響を受ける。第二次大戦中は米国に滞在し、若手芸術家に影響を与え、ポロックのアクション・ペインティングの先駆をなす。’47年南仏プロヴァンスのエクスに住み着実な制作と著述活動を続けた。シュールな枠からはみ出した自由奔放の作風で自動筆記の観念を推進して幻想的哲学的思索の画家として知られる。作品に「魚の戦い」(’27年)など。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報