日本大百科全書(ニッポニカ) 「アンナカ」の意味・わかりやすい解説 アンナカあんなか 日本薬局方名の安息香酸ナトリウムカフェインの略称。安ナカとも書く。水に溶けにくいカフェインに安息香酸ナトリウムを加えて水溶液としたもので、薬効はカフェインの作用である。わずかな苦味を有する無臭の白色粉末で、水溶性のため注射薬とする。中枢神経興奮・強心・利尿剤として用いるほか、薬物中毒や急性睡眠薬中毒、呼吸刺激薬としても応用される。カフェインに比べ、内服で胃に刺激を与えない。劇薬で、常用量は1回0.2グラム、1日0.6グラム、極量は1回1グラム、1日3グラム(経口、皮下注射、筋肉内注射)。[幸保文治][参照項目] | 安息香酸 | カフェイン 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アンナカ」の意味・わかりやすい解説 アンナカ 安息香酸ナトリウムカフェインの局方別名。強心剤,利尿剤。安息香酸ナトリウム 50~53%,カフェイン 47~50%の混合物。白色またはほとんど白色の粉末で無臭。味は少し苦い。水に易溶,エチルアルコールにやや溶ける。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報