改訂新版 世界大百科事典 「アールマン」の意味・わかりやすい解説
アールマン
Hans Wilhelmsson Ahlmann
生没年:1889-1974
スウェーデンの地理学者,氷河研究者。ノルデンシェルド,ヘディンなどの学術探検の伝統を受け,イェールの後を継ぎ,北欧地理学を発達させた。1929-50年ストックホルム大学の教授,50-56年はノルウェー大使としてオスロに駐在した。52-60年は国際地理学連合会長を務め,日本地方会議にも参加した。1910年スバールバル諸島を調査,スベルドルップと氷河気象の変動を研究,31年には,スウェーデン,ノルウェー共同の北極圏探検を行い,学術報告をまとめ,ついで北大西洋海岸の地質調査を行った(1948)。これらの功績に対してアメリカ,ベルリン両地理学会より金メダルを受けた。また広く自然・人文にわたる興味を持ち,イタリア,リビア等の研究やストックホルムの都市研究をまとめた。
執筆者:木内 信蔵
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報