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生物相 せいぶつそうbiota

翻訳|biota

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

生物相
せいぶつそう
biota

環境を同じくする場所または地理的に画された一定の地方に生活しているすべての生物の種類。これを地質学的にみる場合には一定の地質時代を限って,その間に生活していたと考えられるものを数え上げる。分類群を中心とすれば植物相 (フロラ) と動物相 (ファウナ) ,それに微生物相をあわせ考えればよいが,生態系を中心として海の生物相,洞窟の生物相などのまとめ方もできる。

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デジタル大辞泉の解説

せいぶつ‐そう〔‐サウ〕【生物相】

一定の場所における生物の全種類。動物相・植物相を合わせていう。

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岩石学辞典の解説

生物相

植物および動物の自然の集合体[Dunbar & Rodgers : 1957].植物群(flora)や動物群(fauna)に相当する.

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世界大百科事典 第2版の解説

せいぶつそう【生物相 biota】

ビオタ,バイオタともいう。ある地方に生息する動・植物の種類組成をさす。動・植物に分けて動物相植物相,さらに類別して,鳥相,哺乳類相,昆虫相,あるいは環境別にとらえて,森林動物相,ブナ林鳥類相,また潮間帯生物相などと限定できる。生物相は,何が(種類),どこに(地理分布),どんな環境に(生態分布),どのくらい(密度,生物量)いるかを明らかにし,さらに食物連鎖などによる群集構造としての把握,その系列におけるエネルギーの流れ(群集経済),種間の社会関係(群集機能)などの分析に進むために不可欠の基礎データである。

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大辞林 第三版の解説

せいぶつそう【生物相】

一定の地域内に生育する生物の全種類。動物相・植物相をあわせていう。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

生物相
せいぶつそう
biota

一定の場所、あるいは同一の環境にすむ動物、植物、および微生物の全種類をさしていう。生物相には、種類相互の関係や環境との関係といった意義は含まれず、場所あるいは環境の範囲は任意に設定できる。たとえば、日本の生物相、琵琶湖(びわこ)生物相は場所を単位としたもので、針葉樹林の生物相、土壌生物相は環境を主眼に置いたものである。また生物相には、一般に生物の個体数や優占度といった量的評価も含まれていない。生物群集や生態系にかかわる生態学にとっては、生物相調査は重要である。しかし、主として分類学上の困難さから、小地域についてさえも全生物相を明らかにするのはきわめてむずかしい。生物相は、普通、ファウナ(動物相)、フロラ(植物相)、ミクロビオタ(微生物相)に分けることができる。生物相の違いは、気候などの非生物的要因、植生などの生物的要因、地史的・地理的要因などによって生じる。[谷田一三]

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世界大百科事典内の生物相の言及

【植物相】より

…18世紀から19世紀を通じて,地域生物群の調査は生物学の主要な目標であった。その中で,地域ごとに生物群の種類の組合せには似かよりの程度がさまざまだが,それらを比較するとよく似た生物種の集合が認められる地域があることが認識され,生物相の区系概念が形成された。また,かけ離れた地域間に,目だって類似した種の組合せの生物群が分布している現象も見いだされた。…

※「生物相」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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