旧ソ連政府機関紙として1917年創刊され,政治,外交問題を中心に報道,党機関紙《プラウダ》と並ぶ有力な新聞だった。フルシチョフの女婿アジュベイ編集長下(1958-64)の紙面刷新で急速に部数を伸ばし最盛期には1000万部を超えた。ソ連解体後91年独立紙となり,オネキシム銀行,ルコイル石油を主要出資者に迎えた。発行部数52万部(1997)。92年,イギリスの《フィナンシャル・タイムズ》と提携,《フィナンシャル・イズベスチヤ》も発刊。政府支持の編集方針をとったが,97年4月チェルノムイルジン首相が50億ドル相当の私財を蓄積しているとする記事を掲載,大株主の介入を受けた。編集方針の対立などから,ゴレンピオウスキー主筆,アガフォーノフ副編集長(もと東京特派員)らは,同年11月別個に週刊《新イズベスチヤ》を発刊した。
執筆者:小松原 久夫
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…これらの新聞は〈イェロー・ジャーナリズムyellow journalism〉と呼ばれた。
[社会主義国の新聞]
ロシアでは多くの合法・非合法の社会主義新聞が発行され,1912年には日刊の《プラウダPravda》が,17年にはペトログラードの労働者・兵士代表ソビエトの機関紙《イズベスチヤIzvestiya》が創刊された。革命成功後,前者はソ連共産党中央委員会機関紙,後者はソ連最高会議幹部会機関紙に発展したが,ソ連崩壊後,両紙とも民間の新聞社で発行されるようになった。…
※「イズベスチヤ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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