不当(読み)ふあたり

精選版 日本国語大辞典 「不当」の意味・読み・例文・類語

ふ‐あたり【不当】

〘名〙 (形動)
① 当たらないこと。興行物などの人気が集まらず不入りなこと。また、そのさま。
浮世草子傾城歌三味線(1732)三「芝居不当(フアタリ)にて」
時流にうまく乗らないこと。はやらないこと。また、そのさま。

ふ‐とう ‥タウ【不当】

〘名〙 (形動) 正当・妥当、または適当でないこと。特に、道理にはずれること。無法であること。また、そのさま。
※宇津保(970‐999頃)内侍督「『なほふたうになむある』うへ『なほ、いで、甲斐なくもの給ふかな』とて」
日本国憲法(1946)三八条「不当に長く抑留若しくは拘禁された後の自白は」

ぶ‐とう ‥タウ【不当】

〘形動〙 ぶかっこうなさま。
※浮世草子・風流曲三味線(1706)一「蒲鉾と車鰕の、ぶとうに切りし肴を出し」

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デジタル大辞泉 「不当」の意味・読み・例文・類語

ふ‐とう〔‐タウ〕【不当】

[名・形動]正当・適当でないこと。道理に合わないこと。また、そのさま。「不当手段」「不当解雇」
[類語]不正横様いんちきいかさま無理言語道断無茶めちゃむちゃくちゃめちゃくちゃめちゃめちゃ滅法法外乱暴無体理不尽非理不条理不合理非合理とんでもない途方もない途轍とてつもない突拍子もないとんだもってのほか大それた論外けしからん話にならない滅相もない気が知れない不始末不埒ふらち不逞ふてい罪作り邪道不心得沙汰の限り沙汰のほか非道無道不所存あるまじきあろうことか一筋縄ではいかない目に余る横道身の程知らず不届き不届き至極

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普及版 字通 「不当」の読み・字形・画数・意味

【不当】ふとう

不道理

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