共同通信ニュース用語解説 「インディアン強制移住法」の解説
インディアン強制移住法
大河ミシシッピの東に住むアメリカ先住民のインディアンを川の西側に追放するとした1830年制定の米連邦法。第7代のジャクソン大統領が署名し、成立した。インディアンのうち、チェロキー族は38~39年、南部ジョージアから現在のオクラホマまで千数百キロの移動を強いられ、推計4千人が死亡した。「涙の旅路」と呼ばれる。
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大河ミシシッピの東に住むアメリカ先住民のインディアンを川の西側に追放するとした1830年制定の米連邦法。第7代のジャクソン大統領が署名し、成立した。インディアンのうち、チェロキー族は38~39年、南部ジョージアから現在のオクラホマまで千数百キロの移動を強いられ、推計4千人が死亡した。「涙の旅路」と呼ばれる。
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アメリカ合衆国のジャクソン政権下で1830年に制定された連邦法。正確には「州もしくは準州に住むインディアンとの土地の交換、およびミシシッピ川の西部に彼らを移住させることを規定する法律」。1787年の北西部領地条令などにみられるインディアンの財産権と政治的自治を尊重するという合衆国の初期の政策からの最初の分離ともいうべきものである。それは、大統領に、同川東部の諸州に住むインディアンのため必要と考えるときには、同川西部の州や準州に含まれていない合衆国の土地を適当に分割し、現にインディアン部族が住んでいる土地と交換できる権限を与え、また、合衆国が永遠にインディアンおよびその子孫に対し、交換された地域を保護することを、大統領は当該部族に厳かに保証することなどを規定した。しかし、このような新しい移住地さえもインディアンには十分に保障されなかった。
[上田伝明]
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