日本大百科全書(ニッポニカ) 「イーグルトン」の意味・わかりやすい解説 イーグルトンいーぐるとんTerry Eagleton(1943― ) イギリスの英文学者、批評家。イングランド南部のソルフォードに生まれる。ケンブリッジ大学トリニティ・カレッジに学び、レイモンド・ウィリアムズに師事。博士号取得後オックスフォード大学ウォダム・カレッジに奉職し、現在に至る。大学在学中からカトリック・マルクス主義にたち、社会・政治・文化論に健筆を振るい、以後、構造主義、記号論、精神分析学などを批判的に摂取しながら独自の唯物論的文芸学を発展させている。[高田康成]『高田康成訳『文芸批評とイデオロギー』(1980・岩波書店)』 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例
百科事典マイペディア 「イーグルトン」の意味・わかりやすい解説 イーグルトン 英国の批評家。オックスフォード大学教授。マルクス主義批評家として活躍。独自のイデオロギー論,ポスト・モダン批判に定評がある。文化・文学批評の著作も多い。《文学とは何か》(1983年)は文学理論の啓蒙書としてベストセラーとなる。《イデオロギーとは何か》(1991年),《批評の政治学》(1986年),《シェークスピア》(1986年),《ポストモダニズムの幻影》(1996年),小説《聖人と学者の国》(1987年)など。 出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報