ウィンザー公(読み)ウィンザーこう(英語表記)Duke of Windsor (Edward Ⅷ)

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ウィンザー公」の意味・わかりやすい解説

ウィンザー公
ウィンザーこう
Windsor, Prince Edward, duke of

[生]1894.6.23. リッチモンドパーク,ホワイトロッジ
[没]1972.5.28. パリ
イギリス国王 (在位 1936.1.~12.) 。ビクトリア女王の孫,ジョージ5世 (在位 1917~36) の長男に生れ,1936年1月即位エドワード8世となったが,同年南フランスに旅行,そのとき招いた友人グループの1人であったウォリス・ウォーフィールド・シンプソン夫人との結婚問題で同年 12月退位,ウィンザー公となった。第2次世界大戦中ドイツがウィンザー公に接近しようとしたため,西インドのバハマ諸島総督に任命され,戦後はフランスに居住した。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「ウィンザー公」の意味・わかりやすい解説

ウィンザー公
うぃんざーこう
Duke of Windsor (Edward Ⅷ)
(1894―1972)

イギリス国王(在位1936年1~12月)。後のイギリス国王ジョージ5世の長男として生まれ、父の国王即位により、1911年皇太子となった。第一次世界大戦に従軍したのち、20年代には世界各地を歴訪し、イギリス帝国内の世論がイギリスから離反するのを防ぐため尽力した。36年父王の死去によってエドワード8世として即位。その年、アメリカ人シンプソン夫人との恋が表面化した。離婚歴をもつ夫人との結婚を国王が決意したことで国論は分裂し、王は退位して夫人との結婚を選んだ。その後はウィンザー公として、夫人とともに、主としてフランスで静かな生活を送った。

[木畑洋一]

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