ウェツラー(読み)うぇつらー(英語表記)Wetzlar

デジタル大辞泉 「ウェツラー」の意味・読み・例文・類語

ウェツラー(Wetzlar)

ドイツ中西部、ヘッセン州都市フランクフルトの北方約50キロメートルに位置し、市中ライン川支流、ラーン川が流れる。ドイツ有数の光学機器メーカー、ライカ社の発祥地。1772年、ゲーテ法律を学ぶために訪れ、その時の恋を元に小説若きウェルテルの悩み」が書かれた。ベツラー。ウェッツラー。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「ウェツラー」の意味・わかりやすい解説

ウェツラー
うぇつらー
Wetzlar

ドイツ中部、ヘッセン州の都市。ベツラーともいう。人口5万2600(2000)。ドイツ有数の光学機器メーカーのほか鉄鋼、電気機械関係の工場が立地する工業都市中世には、毛織物業のほか付近の丘陵から産出する鉄鉱石製鉄業も栄え、12世紀に神聖ローマ帝国直轄都市になった。帝国大審院が置かれ(1693~1806)、法律実習生として滞在したゲーテの『若きウェルテルの悩み』(1774)の舞台となった。

[朝野洋一]

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