六訂版 家庭医学大全科 の解説
ウェーバー・クリスチャン症候群
ウェーバー・クリスチャンしょうこうぐん
Weber-Christian disease
(皮膚の病気)
どんな病気か
皮下脂肪組織の脂肪
原因は何か
感染アレルギー説や免疫異常説などがあげられていますが、詳細は不明です。時に薬剤、悪性腫瘍や
症状の現れ方
発熱が先行して痛みの強い結節性紅斑が下肢に多発します。結節は当初発赤を伴い強い疼痛がありますが、やがて軟化して、時に
皮下結節のほか、内臓諸臓器の脂肪組織炎を伴うことがあります。肝臓では脂肪肝が多いことが知られています。全身
検査と診断
診断は容易ではなく、皮膚生検による病理組織学的検査が必要です。一般炎症反応は高値となり、リパーゼ、アミラーゼ、トリプシンが高値となることもあります。結節性紅斑、
治療の方法
安静と副腎皮質ステロイド薬の大量療法が有効です。症状によっては消炎鎮痛薬や免疫抑制薬も使うことがあります。
病気に気づいたらどうする
すぐに皮膚科専門医を受診してください。
衛藤 光
出典 法研「六訂版 家庭医学大全科」六訂版 家庭医学大全科について 情報