六訂版 家庭医学大全科 「結節性紅斑」の解説
結節性紅斑
けっせつせいこうはん
Erythema nodosum
(皮膚の病気)
どんな病気か
原因は何か
細菌、ウイルス、真菌などの感染アレルギーが主な原因と考えられています。そのほか、薬剤によるもの、内臓の悪性腫瘍、ベーチェット病、
症状の現れ方
若年から更年期の女性の下腿前面に好発します。圧痛、時に何もしなくても痛みを伴う直径1~5㎜の硬いしこりのある紅斑が多発します(図9)。重症の場合は太ももや腕にまで広がることがあります。しばしば発熱、全身の
検査と診断
皮膚の生検(皮膚を数㎜切り取って調べる検査)を行い、皮下脂肪組織を中心とする炎症であることを確認します。病理組織学的な特徴から、バザン
治療の方法
ベッドで安静にしていることが最も重要です。薬物療法としては非ステロイド性消炎鎮痛薬やヨードカリの内服が一般的ですが、重症例では
病気に気づいたらどうする
類似の症状を示す病気が多数あるので皮膚科専門医を受診し、皮膚生検により確定診断を受けることをすすめます。
末木 博彦
出典 法研「六訂版 家庭医学大全科」六訂版 家庭医学大全科について 情報