日本大百科全書(ニッポニカ) 「ウスパヤタ峠」の意味・わかりやすい解説 ウスパヤタ峠うすぱやたとうげPaso Uspallata 南アメリカ、チリ中部とアルゼンチンのメンドサ地方を結ぶアンデス山脈越えの峠。チリではベルメホ峠、アルゼンチンではラ・クンブレ峠という別名がある。植民地時代から現在に至るまで両国を結ぶもっとも重要な峠で、アンデス横断鉄道が通過している。峠の標高は3863メートルであるが、鉄道は峠の下を延長3137メートルのトンネルで抜けている。道路トンネルも完成し、峠越えは容易になった。峠への途中にはいくつかのリゾート集落がある。とくにチリ側のポルティーヨはチリのウィンタースポーツの中心地である。[松本栄次] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例