食の医学館 「ウズラのたまご」の解説
ウズラのたまご
《栄養と働き》
1個8~10gと、鶏卵にくらべてふた回りほど小さいウズラのたまごですが、栄養的には鶏卵以上のものがあります。
○栄養成分としての働き
たんぱく質や脂質の含有量は、同量摂取すればほぼ同等。鉄、ビタミンAの一種レチノール、ビタミンB2などは、鶏卵よりかなり多く含まれています。
そのため、貧血、冷え症、虚弱体質、かぜ、肌荒れなどに役立ちます。
料理法としては、その小ささを利用して、お弁当の添えもの、そばや丼(どんぶり)ものの薬味をはじめ、串揚げ、八宝菜(はっぽうさい)の具などによく使われます。
なお、ウズラのたまごは卵隔膜(らんかくまく)が丈夫なので、ふつうに殻(から)を割ると中身がうまくでません。生で使うときは、尖ったほうの先端をハサミで切るとじょうずに取り出せます。
非常に保存性が高く、20度前後の室内で約2か月、冷蔵庫なら3か月程度、良好な品質を保てます。
ただし、鶏卵より店頭での回転率が低いので、購入の際は出荷年月日に注意。
○注意すべきこと
コレステロールの含有量も鶏卵以上なので、食べすぎは禁物です。