日本大百科全書(ニッポニカ) 「ウドカズラ」の意味・わかりやすい解説
ウドカズラ
うどかずら
[学] Ampelopsis cantoniensis (Hook. et Arn.) Planch.
Ampelopsis leeoides Planch.
ブドウ科(APG分類:ブドウ科)の落葉藤本(とうほん)で、枝には皮目がある。葉は大きな複葉で、小葉は有柄、卵形ないしさらに幅が狭く、先は鋭くとがり、縁(へり)には低いまばらな鋸歯(きょし)がある。花序は集散花序で柄(え)があり、果実は球形で赤く熟す。暖地の産で、紀伊半島、山口県、四国、九州、沖縄、台湾、中国、東南アジアなどの常緑樹林中に生える。名の由来は、葉がウドの葉に似るのでいう。
[籾山泰一 2019年10月18日]