20世紀西洋人名事典 の解説
ウラジーミル マヤコフスキー
Vladimir Vladimirovich Mayakovskii
1893.7.19.(12.7.,12.19.説あり) - 1930.4.14
ソ連(ロシア)の詩人。
グルジア生まれ。
革命詩人。15歳の時ロシア社会民主労働党に加入し、3度にわたる逮捕と半年を越える獄中生活を体験。釈放後政治活動をやめ、1911年モスクワ絵画・彫刻・建築学校に入り、同窓の画家ダヴィド・ブルリュークと知り合い「ロシア未来派」の運動を始め、’13年悲劇「ウラジーミル・マヤコフスキー」を書いて詩人としての地位を確立。その後「ズボンをはいた雲」(’15年)、「戦争と世界」(’17年)などの長詩を書きロシア未来派の騎手として活躍。’17年のロシア革命を「わたしの革命」として受け入れ、その直後からきわ立った活動を開始し、「ミステリヤ・ブッフ」(’18年)、叙事詩「150000000」(’20年)など力作を発表。その後レーニンの死を悼む「ウラジーミル・イリイチ・レーニン」(’24年)、十月革命を賛美した「すばらしい」(’27年)などの叙事詩や戯曲「南京虫」(’29年)、「風呂」(’30年)などを書いた。政治過程での軋轢と不幸な恋愛に悩みつつ自殺。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報