ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ウルコット」の意味・わかりやすい解説
ウルコット
Wolcott, Oliver
[没]1797.12.1. コネティカット,リッチフィールド
アメリカ独立革命期の法律家,政治家。独立宣言署名者の一人。コネティカット植民地総督の息子。 1774年コネティカット植民地議会議員となり,75年北部インディアン担当弁務官に就任。同年第2回大陸会議代表に選出された。独立戦争中,帰郷して民兵,志願兵を編制,大陸軍を指揮して戦った。 84年イロコイ族と交渉,西部境界を定めた。 86~96年コネティカット州副知事,96~97年同知事。その間 87年合衆国憲法制定会議に出席して連邦憲法を批准した。なお同名の息子 (1760~1833) は,初代財務長官 A.ハミルトンのもとで財務の監督官として活躍,1817~27年コネティカット州知事となった。
ウルコット
Wolcot, John
[没]1819.1.14. ロンドン
イギリスの風刺詩人。筆名 Peter Pindar。 1778年医者をやめてロンドンに出,ジョージ3世,ロイヤル・アカデミーなどに対する風刺詩で有名になった。作品に『ロイヤル・アカデミー会員諸氏に寄せる抒情的頌詩』 Lyric Odes to the Royal Academicians (1782~85) など。
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