ウンスン

精選版 日本国語大辞典 「ウンスン」の意味・読み・例文・類語

ウン‐スン

  1. 〘 名詞 〙 ( [ポルトガル語] un 「一」に[ポルトガル語] summo 「最高点」の略がついてできた語か )
  2. ウンスンカルタウンの札とスンの札。ウンの札は、「イス」が福祿寿、「コップ」が布袋(ほてい)、「オウル」が恵比寿、「クル」が達磨(だるま)、「ハウ」が大黒の図を、スンは各組とも黒い冠をつけた唐人の図を描く。共に高位の札で、ウンスンカルタの語源ともいう。
  3. ウンスンカルタ」の略。
    1. [初出の実例]「うんすんで腹を合せる中二階」(出典:雑俳・柳多留‐一一一(1830))
  4. 転じて、ごまかすこと。いかさま。
    1. [初出の実例]「実は一枚うんすんで身共が隠して置いたのだ」(出典:歌舞伎・黄門記童幼講釈(1877)三幕)

うん‐すん

  1. 〘 副詞 〙 ( 「と」を伴う場合が多い ) 苦しいときに、気をつめてうなるさまを表わす語。
    1. [初出の実例]「もぢり、附出しとて、役にも法にもない事にあたまをわらし、うんすんと気をつめけり」(出典:浮世草子・商人職人懐日記(1713)三)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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