デジタル大辞泉 「えいえい」の意味・読み・例文・類語 えい‐えい [感]1 力を込めるときに発する語。「さらば撞ついて見う。―やっとな」〈虎寛狂・鐘の音〉2 呼びかけたり、相手を威嚇したりするときに発する語。「―とぞ呼びたりける」〈盛衰記・一八〉3 笑う声。「―と笑ひて」〈宇治拾遺・五〉 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「えいえい」の意味・読み・例文・類語 えい‐えい 〘 感動詞 〙① 力を入れる時に発することば。[初出の実例]「大物をひく人勢が、えいえいといふ、如何。えいは曳也。ひくといへる字の音をとなへてひく也」(出典:名語記(1275)五)② 笑い声を表わすことば。[初出の実例]「『是は、かうかうの時、仲胤がしたりし句なり。ゑいゑい』とわらひて」(出典:宇治拾遺物語(1221頃)五)③ 舞、踊りなどのはやしことば、掛け声。[初出の実例]「ゑいゑいゑいゑいゑい縁にひかるる柳の糸の、雪におれぬも風にはなびく」(出典:浄瑠璃・平家女護島(1719)一)④ 承諾を表わす返事のことば。[初出の実例]「『大事ない。這入(はい)りゃ這入りゃ』『ヱイヱイ』ト内へ這入る」(出典:歌舞伎・幼稚子敵討(1753)六)⑤ 呼び掛ける時のことば。[初出の実例]「いかに海龍王共はなきか、曳々(エイエイ)とぞ呼びたりける」(出典:源平盛衰記(14C前)一八)⑥ 戦場であげる、鬨(とき)の声。[初出の実例]「貝の尾を引(ひき)太鼓を打ってこゑはゑいゑい大空に、ひびき渡れる波のをと」(出典:浄瑠璃・佐々木先陣(1686)一) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
普及版 字通 「えいえい」の読み・字形・画数・意味 【】えいえい たちこめて暗いさま。〔詩、風、終風〕として其れ陰(くも)り (くわいくわい)として其れ(らい)す字通「」の項目を見る。 【】えいえい ふくよかなさま。字通「」の項目を見る。 【映】えいえい 映帯する。字通「」の項目を見る。 出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報