エチオピア物語(読み)エチオピアものがたり(英語表記)Aithiopika

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「エチオピア物語」の意味・わかりやすい解説

エチオピア物語
エチオピアものがたり
Aithiopika

3世紀のギリシアの作家ヘリオドロス小説。正式の題名は『テアゲネスカリクレイアに関するエチオピア物語』 Ta peri Theagenēn kai Charikleian Aithiopika。当時流行の恋愛冒険物語中最高の作。テアゲネスはデルフォイの巫女カリクレイアと恋仲になってエジプトへ駆落ちするが,海賊の手に落ちたり,別れ別れになったりして,数々の冒険の末にエチオピア軍の捕虜になって,まさに犠牲に捧げられようとしたときに,カリクレイアがエチオピア王の娘だったことがわかり,2人はめでたく結婚する。

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