エナメル革(読み)えなめるがわ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「エナメル革」の意味・わかりやすい解説

エナメル革
えなめるがわ

クロムなめしをした革の表面銀面)に、エナメル塗料を塗って仕上げたもの。強い光沢と、ある程度の耐水性があり、礼装用、婦人用などの靴の甲革ハンドバッグベルトなどに使用される。以前は、油性ワニス顔料を混合したエナメル塗料が用いられたが、最近ではウレタン系樹脂を使用することが多い。ウレタン系樹脂を用いた革は耐摩耗性や耐溶剤性は強いが、エナメル塗料によるものより感触などは悪い。

[田中俊子]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例