20世紀西洋人名事典 の解説
エリオット・クック カーター
Elliotto Cook Carter
1908.12.11 -
米国の作曲家。
ジュリアード音楽院教授,アメリカ芸術・文化院会員。
ニューヨーク生まれ。
大学卒業後、1932〜35年にパリでブーランジェに師事した。新古典主義を踏襲し、「メトリック・モデュレイション」という異なったリズムを同時に重ねたり、拍子記号を多用するなどのテンポの増減を詳細に指定した手法を用い、音楽の緊張と弛緩の明確化を特徴とした、「耳で聞くシナリオ」という音楽像を樹立している。バレエ、オーケストラの曲を多く手がけ、代表作に「ピアノとハープシコードのための複協奏曲」(’61年)などの曲がある。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報