20世紀西洋人名事典 の解説
エリック・アルフレッド・L. サティ
Erik Alfred Leslie Satie
1866.5.17 - 1925.7.1
フランスの作曲家。
オンフルール生まれ。
パリ音楽院を中退し、1887年教会旋法を利用したピアノ作品「三つのサラバンド」などを発表する。その後「カトリック・バラ十字団」の公認作曲家を経て、1905年スコラ・カントルムでルーセル・ダンディに対位法を学び、’16年ジャン・コクトーのシナリオでピカソの舞台美術によるバレエ「パラード」を作曲し、オーケストラの中にサイレンやピストルなどの擬音を取入れ、先駆的試みを行う。晩年、バックグラウンド・ミュージックの先駆ともみられる人にくつろぎと安らぎを与える「家具の音楽」の思想を打ち出す。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報