オンフルール(英語表記)Honfleur

デジタル大辞泉 「オンフルール」の意味・読み・例文・類語

オンフルール(Honfleur)

フランス北西部、ノルマンディー地方、カルバドス県都市イギリス海峡に注ぐセーヌ川の河口南岸に位置する。対岸ルアーブル。旧港周辺には15世紀に建造された木造のサントカトリーヌ教会をはじめ、歴史的建造物が数多く残る。画家ウジェーヌ=ブーダン、作曲家エリック=サティ生地印象派の画家たちがたびたび訪れたことでも知られる。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「オンフルール」の意味・わかりやすい解説

オンフルール
Honfleur

フランス北西部,カルバドス県の港町。セーヌ川河口三角江南側,ルアーブルの対岸にあって,ヨットでにぎわう海浜観光地。 15~16世紀の建物に囲まれた港の美しい景観で知られる。 19世紀に中心がルアーブルに移るまでは,北アメリカ航路の重要な基点であった。カナダケベックを開いたシャンプランは,ここから出発している (1608) 。木造船の形をした聖カトリーヌ教会 (15世紀) は有名。家具製造が主産業。人口 8125 (1982) 。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「オンフルール」の意味・わかりやすい解説

オンフルール
おんふるーる
Honfleur

フランス北西部、カルバドス県にある小港湾都市。人口8178(1999)。中世においては重要な商港であったが、ル・アーブル港が築かれてから地位が低下した。15世紀に建造された木造のサント・カトリーヌ寺院をはじめ、港を中心に歴史的建造物が多く、観光地にもなっている。かつて印象派の画家たちがその風光にひかれて集まった。

[高橋伸夫]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内のオンフルールの言及

【セーヌ[川]】より

…また河口からルーアンまでは感潮河川となる。河口のキルブフからはエスチュアリー(三角江)となり,右岸には大貿易港ル・アーブル,左岸には古くからの港町オンフルールが開ける。 勾配がゆるやかなこと,水量が豊かで安定していることから,セーヌ川は水運に重要な役割を果たし,とくにルーアンからモントローまでは川に並行する運河もつくられて,3000トンまでの船の航行が可能である。…

※「オンフルール」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

ベートーベンの「第九」

「歓喜の歌」の合唱で知られ、聴力をほぼ失ったベートーベンが晩年に完成させた最後の交響曲。第4楽章にある合唱は人生の苦悩と喜び、全人類の兄弟愛をたたえたシラーの詩が基で欧州連合(EU)の歌にも指定され...

ベートーベンの「第九」の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android